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2023/5/30

バーコードなしで「無人レジ」「無人検品」を可能にするAI機器ベータ版が完成

「エッジAI技術」により、瞬時に正確にモノを判別



株式会社シーエスコミュニケーションは、2023年5月30日、AI技術を活用し、バーコードのない製品を、正確かつ瞬時に認識するサービス「エッジIRリーダー」のベータ版をリリースしました。低コストで導入が可能で、多くの店舗や工場現場の課題である人手不足問題を解消する「無人レジ」「無人検品」を可能にします。

日本では、多くの店舗や工場現場で人手不足が問題視されており、AIによる無人レジや検品、RFIDの導入が検討されてきました。しかし、多くの製品に使われるバーコード、RFIDシステムは、「無人」の実現が難しく、導入/運用コストが高く、多くの現場で導入が実現していません。

本サービスは、低コストで、既存に設置されたカメラのAI実装をする「エッジAI」技術を採用しており、バーコードなし・低コスト・高速・高い正確性が揃う画像認識技術の導入を可能にします。導入が進めば、多くの店舗や工場現場での「無人レジ」「無人検品」を推し進め、日本社会の人手不足問題の解消に繋がります。

「エッジIRリーダー」ベータ版のリリースにともない、「無人レジ」を想定したデモ動画を公開しましたので、ぜひご閲覧ください。




■バーコード不要。瞬時にモノを正確に認識し「無人レジ」「無人検品」を実現
するAI機器が完成へ

今回、株式会社シーエスコミュニケーション(以下、シーエスコミュニケーション)は、バーコードなしで「無人レジ」「無人検品」を可能とするAI機器「エッジIRリーダー」のベータ版をリリースしました。

「エッジIRリーダー」は、バーコードなしの製品を、人の確認を介さず、正確かつ瞬時に画像認識するものです。データ処理をクラウド上ではなく、データを取得したカメラなどの端末で行い、加工したデータのみをクラウドに送信する「エッジAI」技術を採用することで、「バーコードなし」「低コスト」「高速」「高い正確性」のすべてをかなえる動画認識のAI機器を生み出すことができました。

既存に普及しているバーコードは専用リーダーでの読み込みが必要で無人化が困難、代わって登場したRFIDシステム(Radio Frequency IDentification System 、媒体に電波・電磁波を用いたIDシステム)は、特殊タグ付けの手間や、コストが高額で普及が進まないなど、店舗や工場現場での導入は課題が多く残っています。そのため、少子化や労働力人口の減少で、人手不足に悩む多くの現場において、「無人レジ」「無人検品」の導入が進んできませんでした。

シーエスコミュニケーションがベータ版をリリースした「エッジIRリーダー」は、現場の無人化の進歩を妨げてきた人件費、導入コスト、運用コスト、速度、正確性の問題をすべて解決するものです。

今回のベータ版の完成を機に、「エッジIRリーダー(ベータ版)」の、「無人レジ」での活用をイメージしたデモ動画を公開いたしました。

エッジIRリーダーデモ機
https://youtu.be/OWVfrR9MCcQ

▼「無人レジ」のデモ動画(34秒)
商品だけでなく、POSシステムとの連携により金額の誤りも瞬時に判断することが可能。


■バーコードやRFIDシステムで解決できなかった人手・コスト問題を解消

現代の日本社会では、労働供給量が加速的に縮小し、人手の削減が多くの現場で重要課題となっています。人手削減の対策として、従来、無人レジや無人検品、RFIDの導入が検討されてきましたが、多くの現場では、バーコードの読み取りやタグの設置による人件コスト、また、機械の導入コストにより、導入の実現がかないませんでした。

さらに店舗販売だけでなく、一次産業・二次産業における検品など人手を介する現場でも同様の課題があります。一次産業に従事する人口は、30年前から半分に減少(総務省統計局 「労働力調査」)しており、政府でもIoT化を推奨していますが、高齢化によるIT導入の難かしさや導入コストから、普及が進んでいません。

 

■大幅に導入/運用コストを下げ、「無人レジ」「無人検品」を推し進める画期的な技術

今回ベータ版をリリースした「エッジIRリーダー」に採用される「エッジAI」技術とは、データ処理をローカルネットワーク上で行い、加工したデータのみをクラウドに送信する技術です。データ通信やクラウド上での処理に要する時間を削減することができ、AIカメラから読み取ったデータを高速で処理します。

これまでの動画認識技術では、読み込みに5〜6秒かかっていましたが、本サービスでは、エッジAI技術を採用することで、瞬時に認識できるようになりました。また、この短時間で色・形状・大きさ・質感などモノのあらゆる因子を分析し、非常に高い精度で物体を認識することができます。

これまでの検証では、ラーメンの画像認識をさせた場合は醤油ラーメンか塩ラーメンか、ひき肉の画像認識をさせた場合は牛・豚・鶏のうち何のひき肉かまで識別できることを確認しています。物体の識別だけではなく、傷や汚れの判別をAIに学習させることで、工場生産される医療品や工具などの破損や汚れの判断にも活用できるため、一次産業から三次産業まであらゆる現場での活躍が期待されます。

また、高額な新しいAIカメラを購入することなく、一般的な市販のカメラを「AI実装」できるため、初期費用も低価格に抑えられ、システム利用料だけで運用できるため、導入/運用コストを大幅に下げることができます。

これまで、無人レジの導入には、1台200〜300万円という高額な初期費用と、年間40万円以上の年間運用コストがかかっていましたが、「エッジIRリーダー」では、市販のカメラをAI実装するため、初期費用も低価格に抑えられ、システム利用料だけで運用できるため、RFIDを導入するよりも年間ではコストを半減させることができます。


さらに、天井や販売員の手元などカメラの設置場所は自在に調整できるため、テーマパーク、特設イベント会場、レジなどの精算機器を顧客の目に晒したくない現場などでも、外観を損ねることなく設置することが可能です。

 

工場からリアル店舗まで。日本のすべての業界の人手不足解決に向けて

「エッジIRリーダー」は、「エッジAI」の技術を採用することで、低コストでバーコードやRFIDシステムなしで、製品を高速・正確に認識する「無人レジ」「無人検品」の導入を可能にする技術です。

人手不足で悩む小さな小売店、バーコードが添付できないイベントグッズや飲食を取り扱う企業、バーコードの面倒さや煩わしさに課題を感じる既存の無人レジ、RFID、券売機が高額すぎて導入できないすべての店舗や現場での活用が期待されます。また、人手による商品の破損や汚れの確認に人的にも時間的にもコストがかかっている工場や、農林水産業など一次産業での導入も、大きく期待されています。

この技術が普及することで、一次産業から三次産業まで、現場の工場や店舗を中心に、日本のすべての業界がぶち当たっている人手不足問題解決の糸口となるはずです。

 

「エッジIRリーダー」ベータ版のデモ動画を公開

この度、ベータ版をリリースした「エッジIRリーダー」の「無人レジ」における利用シーンのデモ動画(34秒)を公開しました。

商品だけでなく、POSシステムとの連携により金額の誤りも瞬時に判断することが可能です。

●ベータ版「無人レジ」デモ動画URL
https://youtu.be/OWVfrR9MCcQ


【本件に関するお問い合わせ先】
広報担当:兵永 (ひょうなが)

電話番号:03-5962-3980
メールアドレス:information@cs-com.co.jp
問い合わせフォーム:https://www.cs-com.co.jp/contact.html