プログラミングができなくてもITエンジニアになれる!ITインフラエンジニアの魅力とは?

もしそう思っているなら、そのイメージは少し違うかもしれません。
「ITエンジニア=プログラマー」というイメージから、「プログラミングができなければIT業界では働けない」と思っている方もいるでしょう。
しかし、IT業界にはプログラミングをほとんど行わない仕事も存在します。
しかも、その仕事は未経験から挑戦しやすく、これから来るAI時代においても将来性のある職種として注目されています。
本記事では、プログラミング経験を問わないITインフラエンジニアの仕事について、どのような仕事があるのかをご紹介します。

システムは、プログラムだけでは動かせない
ITエンジニアになるために、必ずしもプログラミングを習得する必要はありません。
「ITエンジニア」と聞くと、パソコンに向かってコードを打ち込み続けるプログラマーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
そのため、「プログラミングが苦手だから、自分にはIT業界は向いていない」と考えてしまうかもしれません。
しかし、IT業界にはプログラミングをほとんど行わないITエンジニアも存在します。
その代表的な仕事が「ITインフラエンジニア」です。
ITインフラエンジニアを一言で表すと、「ITを使える状態にする仕事」です。
例えば、学校のパソコン教室や会社で使っているパソコンは、電源を入れればインターネットにつながり、メールを送受信でき、社内システムにもログインできます。
私たちはそれを当たり前のように利用していますが、その環境を整え、安心して使い続けられるよう支えているのがITインフラエンジニアです。
どれほど便利なシステムや生成AIも、それらを支えるITインフラがなければ利用することはできません。クラウドサービスの普及が進む今、ITインフラの重要性はますます高まっています。
ITインフラエンジニアの仕事内容はさまざまですが、代表的なものには次のような仕事があります。
・オフィスや店舗でインターネットや社内システムが使える環境をつくる
・新しいパソコンやIT機器を、すぐに仕事で使えるよう設定する
・クラウドサービスを安全・快適に利用できる環境を整える
・システムにトラブルが起きていないかを見守り、問題があれば対応する
・「インターネットにつながらない」「IT機器が動かない」といったトラブルの原因を調べて復旧する
・システムを安全に使い続けられるよう、セキュリティ対策や更新を行う
・利用者からの技術的な問い合わせに対応し、困りごとを一緒に解決していく
もちろん、専門的な知識や技術は必要になります。しかし、開発エンジニアのように一日中プログラムを書き続ける仕事ではありません。
「ITを支えたい」「人の役に立つ仕事がしたい」「人とコミュニケーションを取りながら働きたい」。そんな方にとって、ITインフラエンジニアは魅力的な選択肢の一つです。
ITインフラエンジニアには、さまざまな業務がある
一口に「ITインフラエンジニア」といっても、担当する業務はさまざまです。
企業によって担当範囲は異なりますが、代表的な業務をご紹介します。
「☆」や「★」は私の主観で業務の専門性の高さを表していて、黒い星が多いほど未経験者が挑戦しやすく、白い星が多いほど専門的な知識や経験が必要となる業務だと思ってください。
導入展開 ★★★★★
新しいパソコンやレジ、ネットワーク機器などを、お客様がすぐに使える状態にする仕事です。
例えば、新しくオフィスを開設する企業でパソコンを設置したり、全国の店舗へレジを導入したり、学校へパソコン教室を整備したりする仕事などがあります。
決められた手順に沿って作業を進めることが多いため、未経験者がIT業界へ入る最初の仕事として選ばれることも少なくありません。
ヘルプデスク ★★★★★
社員やお客様からの「困った」を解決する仕事です。
「メールが送れない」「プリンターが印刷できない」「パスワードを忘れてしまった」といった問い合わせに対応し、原因を調べながら解決へ導きます。
ITの知識だけでなく、相手の話を聞く力や、分かりやすく説明する力も重要になります。
監視 ★★★★☆
システムに異常が起きていないかを24時間365日見守る仕事です。
サーバーやネットワークにエラーが発生した場合はいち早く検知し、担当者へ連絡します。
大きな障害を未然に防ぐ役割を担うため、社会インフラを支えている実感を得られる仕事です。
運用 ★★★★☆
システムを毎日問題なく利用できるよう管理する仕事です。
利用者の追加や削除、設定変更、定期的なメンテナンスなどを行い、「トラブルを起こさない」ための仕事が中心になります。
監視よりも判断を求められる場面が増え、ITの知識も少しずつ必要になってきます。
保守 ★★★☆☆
システムやネットワークに障害が発生した際に、原因を調べて復旧する仕事です。
「インターネットにつながらない」「サーバーが止まってしまった」といったトラブルに対応し、利用者ができるだけ早く仕事を再開できるようサポートします。
経験を積むほど、原因を推測しながら解決する力が身についていきます。
構築 ★★☆☆☆
新しいネットワークやサーバー、クラウド環境を実際につくり上げる仕事です。
設計書をもとに機器を設定し、動作確認を行い、お客様が利用できる状態まで仕上げます。
専門知識が必要になるため、運用や保守を経験してから担当することが多い仕事です。
設計 ★☆☆☆☆
企業のIT環境全体を考え、どのようなネットワークやサーバーを導入するかを設計する仕事です。
利用人数やセキュリティ、コスト、将来の拡張性まで考慮し、最適な構成を検討します。
インフラエンジニアの中でも上流工程と呼ばれ、豊富な経験と知識が求められます。
要件定義 ☆☆☆☆☆
お客様が「どんなシステムやIT環境を必要としているのか」をヒアリングし、実現するための計画をまとめる仕事です。
例えば、「社員が500人いるので安定して使えるネットワークにしたい」「全国の店舗をオンラインでつなぎたい」「クラウドへ移行したい」といった要望を聞き、「どのような構成なら実現できるか」を整理します。
設計や構築が始まる前の最も上流の工程であり、高いIT知識だけでなく、お客様の要望を正確に理解するコミュニケーション能力も求められます。
これらの業務を専門的にやっているインフラエンジニアもいれば、「運用と監視」といった形で複数の領域を担当しているエンジニアもいます。
実はこの記事を書いている私もIT業界に未経験で飛び込んでおり、最初に経験したのは、マニュアルにそってパソコンやATM端末を設置する導入展開の案件でした。
当時はプログラミングの「プ」の字も知りませんでしたが、先輩に教えてもらったり、自分でわからないIT用語を調べたり、苦労しながらも自分で進めることができました。
2〜3ヶ月続けると少しずつ慣れてきて、1人で現場作業を任されたり、他社のエンジニアと協力して進めることもありました。
仕事をしていく中で、「確かにこういう仕事って誰かがやらなきゃいけないのだから、世の中を便利にするためには必要だよな」と感じたことを覚えています。
ITインフラエンジニアが人気な理由
今までは「ITエンジニア=プログラマー」という認知が強かったのですが、近年では、ITインフラエンジニアという仕事も注目されるようになってきました。
その理由は、「プログラミングが必須ではないから」だけではありません。将来性やキャリアの広さなど、長く働きやすい魅力が数多くあります。
社会に必要とされ続ける仕事
今では、会社だけでなく、学校や病院、銀行、コンビニなど、あらゆる場所でITシステムが利用されています。
メールやチャット、キャッシュレス決済、クラウドサービス、そして生成AIも、すべてITインフラの上で動いています。
つまり、新しいITサービスが増えるほど、それを支えるITインフラエンジニアの活躍の場も広がっていくということです。
経済産業省も、2030年には日本で最大約79万人のIT人材が不足する可能性があると試算しており、今後もIT人材の需要は高い水準で続くと考えられています。
経験を積むほど給与アップを目指しやすい
ITインフラエンジニアは、経験やスキルが評価されやすい仕事です。
導入展開やヘルプデスクからキャリアをスタートし、運用・保守、構築、設計、要件定義へとステップアップすることで、担当できる仕事の幅が広がり、それに伴って年収アップも期待できます。
また、ネットワークやクラウドに関する資格を取得することで、転職や昇給で評価されるケースも少なくありません。
給与の平均は、技術や経験がない新人は他のITエンジニアと同程度か少し低めですが、設計や要件定義ができるITインフラエンジニアまで成長すると、年収が大きく跳ね上がる傾向にあると感じます。
AI時代でも活躍できる
近年は生成AIの進化によって、「プログラマーの仕事がAIに置き換わるのでは」といわれていますが、それくらい近ごろの生成AIの性能は優秀です。
実際にある企業の経営者は、「AIの社内活用を推進して、将来的にプログラマー職を5分の1まで削減しようと考えている」と話していました。
もちろん、プログラマーの仕事がすぐになくなるというわけではありませんが、ITインフラエンジニアはAIだけでは対応できない仕事が数多くあります。
お客様先でIT機器を設置したり、ネットワークトラブルの原因を調査したり、企業ごとに異なるIT環境を構築したりする仕事は、人の判断やコミュニケーションが欠かせません。
さらに、AIそのものもITインフラがなければ動きません。
AIが進化する時代だからこそ、それを支えるITインフラエンジニアの重要性も高まっているのです。
未経験からキャリアを築きやすい
ITインフラエンジニアには、導入展開やヘルプデスクなど、未経験から挑戦しやすい仕事があります。
現場で経験を積みながら知識や技術を身につけ、運用・保守、構築、設計へと少しずつステップアップしていけることも、この仕事ならではの魅力です。
「IT業界で働いてみたい。でもプログラミングには自信がない。」
そんな方にとって、ITインフラエンジニアは将来性、安定性、キャリアアップの可能性を兼ね備えた、有力な選択肢の一つと言えるでしょう。
ITインフラエンジニアの仕事は、想像以上に泥臭い
ITインフラエンジニアは、社会に欠かせない仕事である一方で、華やかな仕事ばかりではありません。
実際には、地道な作業や現場での対応が多く、「ITエンジニア」という言葉からイメージする仕事とのギャップを感じる人もいます。
地道な作業の積み重ね
ITインフラの仕事では、「設定を変更したら終わり」ということはほとんどありません。
設定内容を何度も確認したり、動作確認を繰り返したり、一つひとつの作業を慎重に進めることが求められます。
小さなミスが大きな障害につながることもあるため、派手さやクリエイティブさよりも正確さが重要になる仕事です。
現場で作業する機会も多い
ITインフラエンジニアは、オフィスでパソコンに向かっているだけではありません。
新しいオフィスへのパソコン導入、学校へのパソコン教室の整備、店舗へのレジ導入など、お客様先へ訪問して作業を行うことも少なくありません。
夏の暑い日、冬の寒い日でも現場へ電車やバスで向かう事もありますし、出張で遠方へ行って作業することも案件によっては発生します。
現場では、お客様や他の業者と連携しながら作業を進めるため、コミュニケーション能力も大切になります。
夜間や休日に作業を行うこともある
会社や店舗が営業している時間は、システムを停止できないケースが多くあります。
そのため、サーバーの入れ替えやネットワークの切り替え、大規模なシステム更新などは、夜間や休日に実施されることもあります。
また監視業務などは24時間の対応が必要なため、夜間シフトで働くこともあります。
もちろん、担当する業務や会社によって異なりますが、ITインフラエンジニアならではの働き方の一つです。
「ありがとう」より「当たり前」が評価される
ITインフラエンジニアの仕事は、システムが問題なく動いている限り、利用者から意識されることはほとんどありません。
しかし、その「当たり前」を維持するために、日々多くのエンジニアが裏側でIT環境を支えています。
何も起きない一日を積み重ねることが、多くの人の仕事や生活を支えることにつながります。
オシャレな仕事ではなく、泥臭いと感じる人もいるかもしれません。
しかし「社会を裏側から支える仕事がしたい」「縁の下の力持ちとして活躍したい」という方にとっては、大きなやりがいを感じられる仕事です。
ITインフラエンジニアを目指すなら!
ITインフラエンジニアは、プログラミングを仕事で使わない業務も多くありますが、学習意欲がない未経験者が採用されるほど甘くはありません。
まず大切なのは、ITに興味を持ち、自分で調べる習慣を身につけることです。
例えば、「サーバーって何だろう」「Wi-Fiはどうやってつながるのだろう」「会社のメールはどんな仕組みで届くのだろう」と疑問に思ったら、自分で調べてみる。
その積み重ねが、ITエンジニアとしての土台になります。
そのうえで、ITパスポートやCCNA、LinuCなどの資格取得を目標にすると、知識を体系的に身につけることができます。
少し厳しいかもしれませんが、ITに関することを自分で調べられない人、誰かが教えてくれるのを待ってしまう人はITエンジニアには向いてません。
そして何より大切なのは、実際に現場で経験を積むことです。
導入展開やヘルプデスク、運用・監視など、未経験から挑戦しやすい仕事を経験しながら、少しずつ知識と技術を身につけていくことで、構築や設計、ネットワークエンジニア、クラウドエンジニアなど、より専門性の高い仕事へステップアップしていくことができます。
「プログラミングができないから」と諦める必要はありません。
それよりも、「ITの仕組みを知ることが面白い」「昨日知らなかったことを今日理解できるのが楽しい」と思える気持ちがあれば、ITインフラエンジニアとして成長できる可能性は十分にあります。
興味を持ち、自分で調べ、学び続ける。
その姿勢こそが、ITインフラエンジニアへの第一歩です。
当社でも、多くの未経験者が導入展開からキャリアをスタートし、運用・保守、設計・構築を手掛けるプロのITインフラエンジニアへと成長しています。
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