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IT事務は楽な仕事じゃない!?具体的な仕事内容や必要なスキルを経験者に聞きました

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IT事務は楽な仕事じゃない?楽な仕事なんてある?

転職サイトなどで「IT事務」の募集を見かけたことはありませんか?

「事務だからデスクワークで楽そう」や「自由な働き方ができそう」といったイメージを持つかもしれません。

また、「IT業界未経験OK」や「ITスキルが無くても大丈夫」という求人も多く見られますが、実際のところはどうなのでしょうか?

実務の現場では、IT事務と一般事務の仕事には、想像以上の違いがあると感じることが多いです。

とはいえ、IT事務の仕事を経験することで得られるやりがいや成長、そして広がるキャリアも確かに存在します。

今回は、誤解されがちなIT事務の仕事内容やその実情について、IT業界未経験の方にもわかりやすくお伝えします!

IT事務ってどんな仕事をするの?

一般的に「事務職」とは、会社や組織において、日常的な運営業務をサポートする役割を担うポジションだと言われています。

 

データの管理や書類の作成、スケジュールの調整や、来客や電話の対応を行うことで、会社がスムーズに事業活動できるよう支えていくお仕事です。

 

昔から日本では男性が外で働き、女性が家事やサポート業務を担当するという考え方が長く続いていたことや、コミュニケーション能力や細かい気配りが求められることから、女性が事務の仕事を担当する事が多い傾向がありました。

 

近年ではそのような固定観念は変わりつつあることはみなさんもご存知のとおりです。

 

一方でIT事務とは、会社のIT関連業務をサポートする事務職です。

 

一般的な事務職と同じような仕事を行うことも無いとはいえませんが、主にITインフラやシステムに関するサポート業務が求められます。

 

例えば、社内システムの運用やトラブル対応、ソフトウェアやハードウェアの管理、IT機器の導入サポートなど、企業内のIT環境に大きく関わる仕事を行っています。

 

「社内システムの運用」と一口に言っても範囲は広く、ユーザーアカウントの作成、申請受理、ヘルプデスクとしての問い合わせ対応、さらには定期的な業務進捗レポートの作成など、さまざまな業務をこなします。

 

時にはエンジニアや営業のサポートとして、見積書作成や必要な情報収集、メール対応を行うこともあります。

 

少なくともIT事務の仕事は一般事務とは大きく異なり、単純なデータ入力や、会社内の事務作業だけをするわけではないという事は認識しておいたほうが良いでしょう。

 

当然、仕事を進める上ではITに関する知識や、関わるシステムへの知識が必要となってきますし、そういう知識や技術を身につけてキャリアアップしていきたい人には向いていると思います。

 

仕事の忙しさは企業によって異なり、「IT事務=楽な仕事」とは言い切れません。定時退社が可能な企業もあれば、残業が多くなる企業もあります。時短勤務やリモートワークができるかどうかも、企業次第です。

 

自社の場合、業務内容やオペレーションがあらかじめ決まっているため、他のITエンジニアと比較して残業は少ない方だと感じています。

 

(それ以前に、事務職を経験した執筆者としては、事務職も全然楽な仕事じゃないと思うのですが……)

IT事務(女性)のイメージ

IT事務に必要なスキルや資格は?

では、IT事務にはどのようなスキルが求められるのでしょうか?

 

前章でもお伝えした通り、IT事務の業務範囲は非常に広いため、求められる技術的なスキルは人によって異なります。

 

これらの技術的スキルは、事前に完璧に習得している必要はなく、仕事をしながら身に付けていくことが多いです。

 

とはいえ、どのような仕事でも最低限必要なスキルとして、パソコンやWindowsの基本設定に関する理解、そしてExcelやWordなどのオフィスソフトの基本操作は身に付けておくべきです。

 

普段からパソコンを使っている方や、学校で活用している方であれば問題ありませんが、パソコンの動作の仕組みやデータ保存の概念などは理解しておきましょう。

 

特に、仕事で主にパソコンを扱うため、スマホやタブレットしか使ったことがないという方には、少し厳しいかもしれません。

 

IT事務を目指す方におすすめの資格としては、未経験ITエンジニア向けの「ITパスポート」や「基本情報技術者」が挙げられます。これらの資格は、ITに関する幅広い基礎知識を得るのに最適です。

 

「ITパスポートは意味がない」「役に立たない」といった意見を聞くこともあるかもしれませんが、ITの基礎や専門用語を理解するための最初のステップとしては非常に有効です。

 

また、「Microsoft Office Specialist(MOS)」でExcelやWordの操作スキルを学ぶことも有益です。これらはどんな仕事にも役立つスキルですので、特にIT事務としての仕事には重宝します。

 

資格の取得は必須ではありませんが、IT事務を目指す際に何から手を付けていいかわからない場合は、これらの資格の勉強を始めるのが良いでしょう。



さらに、システムの運用やヘルプデスクの経験者によると、IT事務で求められるスキルは技術だけではなく、他の能力も重要だといいます。

 

特に、「相手の話や文章を正しく理解する力」や「相手にわかりやすく伝える力」が現場で求められます。

 

ヘルプデスクでは、IT知識のない方とやり取りをする機会が多いため、相手が何を伝えたいのかを正確に受け取り、わかりやすく説明する能力が重要なのです。

 

このように、相手を考慮したコミュニケーションが取れる方は、IT事務として長く活躍できると言えるでしょう。

テクニカルサポートもIT事務のお仕事

IT事務に向いている人・向いてない人って?

実際にIT事務を経験されている方に「IT事務に向いている人はどんな人ですか?」と伺ったところ、いくつかのポイントを教えていただきました。



・人をサポートするのが好きな方

 

IT関連業務を支えるサポート業務が中心であるため、誰かのために動くのが好きな方には向いている仕事です。補助的な役割を果たすことが多いので、奉仕精神を持っている方にとってはやりがいのある仕事でしょう。

 

反対に、目立つことや自分が中心に立ちたいと考える方には、地味な作業と感じてしまうかもしれません。

 

・細やかな気配りができる方

 

IT事務では、チームのメンバーや状況に気を配り、細かなことにも気づいて対応できる方が向いています。周囲の変化や問題点に敏感で、それを率先して共有できるような姿勢が求められます。

 

逆に、変化に無頓着だったり、気づいても行動に移さない方には向かないかもしれません。

 

・相手の状況を想像できる方

 

サポートする相手は、対面だけでなく、メールや電話、チャットなどリモートでのやり取りが多い場合もあります。そのため、相手の状況をイメージしながら適切に対応する想像力が求められます。

 

前章でも触れましたが、相手を配慮しない言動や独りよがりの対応は、IT事務としてふさわしくないといえるでしょう。

IT事務に必要なのはホスピタリティ

IT事務から築けるキャリアは豊富!

IT事務の経験は、さまざまなIT関連職への入り口となり、ITの知識を深めることで興味に応じた専門分野でキャリアアップを目指すことができます。

 

総務や経理などの事務職に進む方よりも、IT業界で成長を続けている方が多いようです。

 

例えば、ITサポートやヘルプデスクの経験を活かして情報システム管理者として企業のIT運用を担う立場に進む方や、専門的な技術を習得してエンジニアになる方もいます。

 

さらに、長期的な目線で考えれば、IT事務の経験をもとに企業に対してITの改善や効率化を提案するITコンサルタントへの道や、IT部門全体を統括するマネージャー、CIO(最高情報責任者)といった経営層の役職に進むことも可能です。

 

このように、IT事務はキャリアの将来性が高く、そこが大きなメリットと言えるでしょう。

 

今後の社会においてITスキルはあらゆる仕事で求められるため、IT事務で得たスキルは決して無駄にはなりません。たとえ将来的に別の仕事に転職したとしても、そのスキルは活かせるはずです。

 

さらに、一般的な事務職は非常に人気が高く、求人倍率が約0.3〜0.4倍と厳しい競争を強いられています。

 

経験者が優先される傾向が強いため、未経験で事務職に就くのは難しいのが現実です。加えて、今後AIやITの導入が進むにつれ、人員削減も予想されており、さらに厳しい状況になるでしょう。

 

しかし、IT事務は求人倍率が低く、未経験者の採用にも積極的です。

 

一般事務とは仕事内容が異なる部分もありますが、将来的にスキルを身につけ、成長できる職種として非常に魅力的です。



将来性の高いIT業界への入口として、IT事務のお仕事につきたいと考えているようでしたら、ぜひシーエスコミュニケーションへの求人応募もご検討下さい。

 

経験はまったく問いません。当社の社員の8割以上がIT以外の業界から転職し、成長しながらIT業界で活躍しています。

 

面接や選考の中で、入社したら具体的にどのような研修を受けたり、仕事を行っていくのかをお話させていただきます。

 

募集要項 :https://www.cs-com.co.jp/recruit/recruit_requirements.html

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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