ITエンジニアは土日に休める仕事なのか?休日休暇取得の真実!

「完全週休二日!」「年間休日120日以上!」
ITエンジニアの求人を探してナビサイトを覗くと、お休みについてPRしている企業の求人を多く見かけることができます。
自由な働き方ができるとか、高収入というイメージがあるIT業界ですが、実際の休日事情はどうなのでしょうか?
土日休みが取れるのか、長期休暇は取得できるのか、これからIT業界へ就職するのであれば、その実態を知っておきたいですよね?
もちろんIT業界にも色々な企業があるため絶対ということはありませんが、一般的にイメージできるITエンジニアの休日事情をお伝えします!
ITエンジニアは週休二日なのか?
最初に結論からお伝えすると、多くのITエンジニアは基本的にはカレンダー通り、完全週休二日で働いています。
しかし、当然そういう働き方をしていないITエンジニアもいますし、場合によっては土日などに出勤する必要がある時もあります。
例えば、システムの運用や監視業務などに就いているエンジニアは、シフトで出勤日とお休みの日が組まれていることがあります。
また、顧客がパソコンやシステムを使っていない土日のうちに、新しいパソコンやシステムに入れ替えてしまうという案件で、お休みの日に稼働するという事もあります。
開発の納期が迫っていて、どうしても休日出勤しないと間に合わない状況ということもあるかもしれません。
企業にもよりますが、大抵の場合は休日出勤した分、平日に振替休日や代休をとることができる制度があります。
土日以外の休日取得については「企業文化」「職種」「プロジェクトの進め方」に大きく依存する形になります。
もちろん有給を取得する権利はありますが、特に長期で休暇を取得する場合には、周囲の理解や協力がどうしても必要になってくるでしょう。
ちなみにフリーランスのITエンジニアは、多くの場合が成果主義ということもあり、期日までに成果物を提出すればいいので、好きな時に仕事をして、好きな時に休みを取るということができます。
入社してすぐから3年目くらいまでの休日事情
この記事を読んでくださるほとんどの方が、IT未経験からIT業界に転職される方だったり、新卒でIT企業に就職予定の方だと思うので、気になるのは目下入社してからすぐの休日取得事情ではないでしょうか。
そのあたりを時期ごとに分けてお話していきます。
入社~研修期間中
IT企業の場合は新入社員に対して1ヶ月から3ヶ月ほど、技術についての研修を行っているところが多いようです。
研修中は基本的にカレンダー通り、土日祝日の休みが確保されていることがほとんどです。
特に集団型の研修はあらかじめ決められたカリキュラムに沿って研修が進むため、よほどのことがない限り会社が休日と設定している日以外に研修を行うということはありません。
しかし逆を言えば、カレンダー以外のお休みは取れないことが多く、休んでしまうと研修から置いていかれてしまう懸念もあります。
風邪などの体調不良で休まないように体調管理をしっかり行うようにしましょう。
この期間は有給休暇が付与される前ということもあり、自分の希望でお休みを取ることは難しいと思っておいたほうが良さそうです。
配属後~1年目くらいまで
実際に現場に配属されると、前章で伝えた通り、業務や案件などの都合に左右されることがほとんどです。
最初のうちは仕事を任される範囲が限られているため、急な休日出勤が必要となる可能性は低めです。
しかし業務によっては、残業が発生したり休日出勤をすることも増えてくる可能性があります。
また先輩や上司が忙しくしていると、先に帰ったり休みをとったりがしづらい雰囲気になることもあるかもしれません。
休暇に関しても好きに取れるかというと、やはりそこも自分で決めるわけではなく、先輩や上司に相談しながら希望日程を調整するという必要があります。
2年目~3年目くらい
仕事をメインで任されるようになってくると、担当する業務の幅が広がるため、繁忙期の影響を受けやすくもなります。
基本的には休日に出勤しなくていいように、スケジュール管理をしながら仕事を進めていく立場になるので、それがしっかりできていれば問題ないでしょう。
ただし、いくら自分が計画的に進めていても、クライアントからの急な仕様変更などが発生して、どうしても避けられない残業が発生することもあるようです。
クライアントの希望に沿って、顧客満足を叶えるためには、時には自分の都合を調整する必要もあるかもしれません。
仕事への責任が増えるにしたがって、休みの取り方や調整も自分に委ねられる部分が大きくなってきます。
案件と案件の間の期間をうまく利用して、長期の休暇を取って旅行にいくというエンジニアもいます。
エンジニアはお休みの日をどうすごすのか
お休みの日に何をするのかは本人の自由ですが、ITエンジニアがどんな休みの過ごし方をしているのか、周りのITエンジニアに聞いてみました。
1.寝てる
平日の業務の疲れを回復するという目的のもと、ひたすら寝て過ごすという人は多くいます。
特に20代のエンジニアは「寝ようと思えばいくらでも寝れる」と話してくれました。
2.ゲームをする
パソコン、スマホ、ゲーム筐体を問わず、ゲームを趣味としているITエンジニアは多いと感じています。
翌日の仕事に影響が出ないよう、お休みの日にゲームの世界に没頭して、気分転換をしているみたいですね。
特に人気なのはスマホでできるソシャゲと、ネットで会話や対戦できるFPS系やモンハン、FF14などでした。
3.外に出かける
ITエンジニアだからといって、インドアな人が多いかというと、実はそうでもありません。
家族や友達・恋人と遊びに行ったり、スポーツの練習やジムに行ったり、趣味関連のイベントに出かけたりと、アクティブに外に出かけるという方も多くいました。
普段からずっとパソコンと向き合ってるからこそ、休みの日くらいはパソコンから離れて家の外に気分転換を求めているのかもしれません。
4.勉強をする
向上心のあるエンジニアは、自分の時間を使って技術の勉強や資格試験の勉強をしています。
お休みの日も朝から晩まで勉強しているということではなく、勉強する時間や目標を決めて、メリハリを付けて勉強をしているということでした。
実際に難しいIT資格に合格したエンジニアの方は、そのような勉強方法をコツコツと続けていったと話してくれました。
勉強してスキルが身につけば、結果的に自分の評価や給与が上がることにつながるのは間違いありません。
5.家事や家庭のことをする
一人暮らしの方は、休日を使ってまとめて家事を片付けたり、ご家族と暮らしていらっしゃる方は家族との時間を大切にしているようです。
平日は仕事に出ていることが多いため、どうしても家庭生活のために休日の時間を使うことになってしまうようです。
リモートワークで働くITエンジニアは、そのあたりの融通が利きやすいかもしれませんね。
先輩社員に聞くと実態がわかりやすい!
求職者からはライフワークバランスの充実が求められる昨今ですが、やはり「ライフ」も「ワーク」も尊重できることが理想的な生活のように思えます。
「ITエンジニアはブラックな仕事だ」と言われていた時代もありますが、今はそういう風潮は薄まってきたように感じます。
今や「完全週休2日」「年間休日120日以上」というIT企業はめずらしくありません。
とはいえ、役所や学校ではないので100%確実に土日に休みを取れるかというと、難しい職種だといえます。
それ以前に自分がやりたい仕事ができないのであれば、休日の条件が充実していたとしても、その企業には満足はできないでしょう。
企業側が公表している情報だけでは判断しかねる部分もありますので、もし、その企業のお休みの状況を知りたければ、実際に働いている人に聞いてみるのが一番です。
インターンシップや先輩社員との交流会を行っている企業も多いので、そのような機会に気軽に聞いてみるといいでしょう。