ビギナーITエンジニア講座② WindowsとMacって何が違うの?

パソコンを買う時にWindowsがいいのか、Macがいいのかと迷った経験はありませんか?
もしかしたら、今まさに悩んでいるところ!という方もいるかもしれません。
WindowsとMacの違いは、単にパソコンを作ってるメーカーの違いではありません。
それぞれにメリット・デメリットもありますし、操作については似てるところもあれば全く違うところもあったりで、迷うのも当然です。
今回は「OS」を理解するとともに、WindowsとMacの違いを学び、より自分に合ったパソコン選びに役立てましょう!
WindowsとかMacとかって何なの?
そもそもWindowsとMacの違いとは、パソコンを動かす「OS(オペレーティング システム)」の違いです。
オペレーティングシステムとは、めちゃくちゃざっくり説明すると、パソコンを動かすための土台となるプログラムのことです。
パソコンをパソコンたらしめる最重要部分と言っても過言ではありません。
OSがなければ、どれだけスペックの高いパーツでパソコンを組み立てても、ただの電気が流れる箱でしかありません。
このOSが司令塔となって、指示を出すことによって画面を表示させたり、アプリを動かしたり、音声を出したり、インターネットに接続したりしています。
パソコンパーツとは違うので、自分でパソコンを組み立てる人は、わざわざこのOSをセットアップする必要があります。
SwitchやPS5など、ゲーム機を起動すると最初にメニュー画面が出てきて、ゲームを選択することで遊べるようになりますよね。
まさにあのメニューの部分や、ボタンのルールなどを司るのがOSの役割です。
もちろんあなたが持っているスマートフォンも同じようにOSで動いており、よく「アンドロイドのスマホ」と言われるものは「Android」というGoogle社が開発したスマホ用のOSで動いている機種という意味です。
ちなみにiPhoneには「iOS」というOSが入っていますね。
WindowsはMicrosoft社が開発したパソコン用のOSで、MacはMacOSといってApple社が開発したパソコン用OSです。
ここではOSがパソコンにおいての最重要のシステムであることを抑えておきましょう。
世界で一番使われているOSはWindows!
Windowsは世界で70〜75%ものシェアをもつOSです。世界のパソコンの4台に3代はWindowsです。
現在は「Windows11」というバージョンが最新で、仕事や勉強だけでなく、家庭でもどこでも使われている印象です。
ゲームをするにもWindowsを使っている人が多いイメージですね。
普及している理由としては、パソコンが世の中に広まった時期に、値段がそこそこ安いということで爆発的に普及したため、会社でもお店でも学校でもWindowsを使うようになったからです。
結果的にソフトウェアやゲームもWindowsで動かすことを前提で作られるようになり、Windows一強神話が生まれることになりました。
「とりあえずWindowsのパソコンを買っておけば失敗しない!」というかんじで、世界的なスタンダードを獲得したOSと言えます。
初代の「Windows 1.0(ウィンドウズ ワン)」は1985年に発売されましたが、それまでのパソコンは黒い画面に文字を打って操作するようなものでした。
もっとカンタンに、もっと手軽に操作できるように、窓みたいにアプリを出して、マウスで操作できるような世界を目指したのが始まりと言われています。
Windowsという名前はそこからつけられています。
その後、1995年に「Windows95」というバージョンが発売され、非常に高い人気を博したり、「Windows XP」というバージョンが長く使われていたりしました。
Windowsのメリットはそのまま、「使ってる人が多い」という事です!
トラブルがあっても、だいたいネットで調べれば解決する方法が出てきます。
パソコン用のソフトやゲームなども、ほとんどがWindowsで動くことを前提として作られています。
また、色々なメーカーがWindows搭載のパソコンを作って売り出しているので、スペックの高いものから低いものまで、価格帯も含め選べる幅が大きくなっています。
ゲームを動かすことに特化したゲーミングPCも、ほとんどがWindowsで動いています。
以上のことから、特にこだわりがなく、いろんなことをパソコンでやりたいならWindowsを買っておけば間違いない!という意見が多く見られています。
シンプルで使いやすいデザインを極めたMacOS!
Macというと、Apple社が開発したMac(Macintosh)というパソコンのモデル名を指しますが、今回はそのMacに搭載されている、MacOSについて説明します。
MacOSは「Appleが作ったMac専用のオペレーティングシステム(OS)」です。
現在はmacOS 15.4 Sequoia が最新となっていますが、このSequoia(セコイア)というのがなんなのか気になりますよね。
AppleはmacOSの内部プロジェクトに、よく地名や自然に関する名前を使い、OSのバージョンとして名付ける文化があるため、バージョン15にはセコイアと名前がついているんです。
Apple(アップル)が初めて「Macintosh(マッキントッシュ)」というパソコンを発表したのが1984年で、Windowsが世に出る1年前のことでした。
それまでのパソコンは、文字だけの「コマンドライン」でしたが、Macはグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を採用し、マウスとアイコンで操作できるようにしました。
その革新的なアイデアにより、パソコンはユーザーにとって使いやすいものとなったのです。
Windowsと違って、Apple社のMacというパソコンのために作られたOSなので、専用であることのメリットが多くあります。
ペイントソフトなど、重たい処理をしても安定して動くということもあり、特にデザインや映像・音楽などのクリエイターたちに愛され、より人気となりました。
特に使いやすさと画面のデザインは昔からとても人気で、Macを持っているだけでセンスのあるオシャレな人だと思われるほどです。
また開発環境も使いやすいため、以前はWindowsを使っていたプログラマーもMacを愛用するようになってきました。
最近ではApple社製品との連携がとても優秀で、iPhone、iPad、Apple Watchなどと自動的に同期してくれるので、たとえば、iPhoneで撮った写真やメッセージをMacでそのまま見るなんてこともできます。
Mac専用に作られたOSというだけあって、Windowsには無いメリットが多くありますが、デメリットとしてソフトウェアがMacに対応しているものが少なかったり、Windowsとの互換性の悪さが挙げられてきました。
しかし、そのようなデメリットも最近は解消され、Macでも動くソフトウェアが多くなってきましたが、逆に前はMacでしか動かなかったソフトウェアもWindowsで動くようになってきました。
どちらを選んでも正解!自分の好みで考えよう
これまで見てきたように、どちらもいい部分があるので、選ぶのは好きな方でOKです!
その人の使い方にあっていればそれが正解では無いでしょうか。
それぞれを選んだユーザーがどんな意見なのかをわかりやすくまとめてみましょう。
Windows
・みんなと一緒の方が便利
・ソフトウェアの対応が多い
・安く選べる機種が多い
・カスタマイズしやすい(自作PC)
・ゲームが快適(Steamでゲームするなら一択)
「実用性・コスパ・互換性」
MacOS
・デザインが好き
・iPhoneやiPadと連携できる
・動作が安定していてシンプル
・クリエイティブ系(動画編集・音楽制作)に強い
・Appleのブランドイメージが好き
「世界観・デザイン・使い心地」
もしあなたがパソコンを購入する時に、WindowsかMacかを迷っているなら、今回の記事を参考にして頂きたいと思います。
ちなみに、OSの種類は実はWindowsとMacOSだけではありません。他にも皆さんの知らないOSがいくつか存在しています。
一部のパソコンやサーバーではLinux(リナックス)というOSがよく使われているのですが、それはまたサーバーの話をする時にご紹介しましょう。
言い忘れていましたが、会社でオフィスのパソコンを買い替えたり、導入しようと考えているのでしたら、また話が変わってきます!
その事業や業務にあったパソコン選びが必要となりますので、もし業務用のパソコンの購入を考えている事業者様がおられましたら、当社のヘルプデスクサービスの『無料相談』でご相談下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。